けん引免許について

貨物トレーラーやキャンピングカー、タンクローリー、台車に載せた小型船舶などのような運転席を荷台(客車)が分離している車両をけん引する免許。車両総重量750kgを超える車両をけん引する際に必要です。
- 物流・運送業
- 港湾業
- 輸送業
- トレーラードライバー
資格年齢 | 18歳以上 |
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受験資格 | 普通・中型・大型・大型特殊のいずれかの免許をお持ちの方 視力:両眼で0.8以上かつ片目で0.5以上の方(眼鏡・コンタクトレンズ使用可) 深視力:奥行知覚検査器による検査での平均誤差が2cm以下であること |
車両総重量 | 車両総重量750kgを超える車両をけん引する際に必要な免許 |
最大積載量 |
けん引免許が活かせる職種
けん引免許は、物流や建設、特殊輸送といった多様な業界で活躍の場を広げる資格です。この免許を保有していると、特に大型トレーラーを運転する専門的な職種で高く評価されます。
代表的な職業として、長距離トレーラーの運転手が挙げられます。鉄鋼や木材といった大型貨物を全国各地へ運搬するこの仕事は、運送業界の中でも花形とされ、高収入が期待できる職種の一つです。
そのほか、ガソリンや化学製品などを運ぶタンクローリードライバーや、移動式住宅を目的地まで輸送するトレーラーハウス輸送ドライバー、ブルドーザーなどの大型建設機械を現場へ運ぶ建設機械の運搬ドライバーなど、専門性の高いさまざまな職種でけん引免許が求められます。港と倉庫の間で海上コンテナを輸送する海上コンテナドライバーも、けん引免許が必須の仕事です。これらの仕事の多くは、大型免許など他の運転免許も併せて必要となるため、セットで取得しておくとキャリアの選択肢がさらに広がるでしょう。
おすすめのセット教習はこちら
業務で大型車両や特殊車両の運転が必要な方には、けん引免許と他の免許を同時に取得できるセット教習が効率的でおすすめです。組み合わせにはいくつかのパターンがありますので、ご自身のキャリアプランに合ったコースから選択してください。
けん引免許の合宿免許教習所一覧(39件)
都道府県 | 自動車学校 | 所持免許 | 教習料金 |
---|---|---|---|
岩手県 | 岩手・せんまや自動車学校 | 普通車(MT) | ¥132,000〜143,000(税込) |
秋田県 | 秋田北部自動車学校 | 普通車(MT) | ¥131,890(税込) |
秋田県 | 第二北部自動車学校 | 普通車(MT) | ¥150,920〜179,520(税込) |
秋田県 | 能代モータースクール | 普通車(MT) | ¥186,890〜193,390(税込) |
秋田県 | 横手モータースクール | 普通車(MT) | ¥154,000(税込) |
山形県 | 県南自動車学校 | 普通車(MT) | ¥143,660〜186,285(税込) |
山形県 | マツキドライビングスクール赤湯校 | 普通車(MT) | ¥135,000〜171,000(税込) |
山形県 | マツキドライビングスクール村山校 | 普通車(MT) | ¥135,000〜171,000(税込) |
山形県 | マツキドライビングスクール米沢松岬校 | 普通車(MT) | ¥141,000〜176,000(税込) |
山形県 | マツキドライビングスクール太陽校 | 普通車(MT) | ¥135,000〜176,000(税込) |
山形県 | マツキドライビングスクール白鷹校 | 普通車(MT) | ¥135,000〜176,000(税込) |
山形県 | マツキドライビングスクールさくらんぼ校 | 普通車(MT) | ¥135,000〜171,000(税込) |
山形県 | 出羽自動車教習所 | 普通車(MT) | ¥138,875〜210,650(税込) |
福島県 | 須賀川ドライビングスクール | 普通車(MT) | ¥143,000〜190,300(税込) |
茨城県 | 大宮自動車教習所 | 普通車(MT) | ¥165,000〜198,000(税込) |
栃木県 | 那須自動車学校 | 普通車(MT) | ¥135,300(税込) |
栃木県 | 足利自動車教習所 | 普通車(MT) | ¥133,650(税込) |
埼玉県 | かごはら自動車学校 | 普通車(MT) | ¥182,600〜211,200(税込) |
千葉県 | 五井自動車教習所 | 普通車(MT) | ¥173,140〜207,900(税込) |
新潟県 | 中越自動車学校 | 普通車(MT) | ¥159,000〜230,000(税込) |
新潟県 | マツキドライビングスクール新潟西しばた校 | 普通車(MT) | ¥135,000〜171,000(税込) |
新潟県 | 六日町自動車学校 | 普通車(MT) | ¥132,000〜231,000(税込) |
静岡県 | 掛川自動車学校 | 普通車(MT) | ¥192,500(税込) |
静岡県 | 静岡県セイブ自動車学校 | 普通車(MT) | ¥191,000〜246,000(税込) |
静岡県 | はいなん自動車学校 | 普通車(MT) | ¥170,500(税込) |
愛知県 | 西尾自動車学校 | 普通車(MT) | ¥187,110(税込) |
兵庫県 | 淡陽自動車教習所 | 普通車(MT) | ¥183,600〜233,100(税込) |
兵庫県 | 丹波・春日自動車教習所 | 普通車(MT) | ¥183,600(税込) |
鳥取県 | 鳥取県自動車学校 | 普通車(MT) | ¥154,000〜198,000(税込) |
広島県 | 備南自動車学校 | 普通車(MT) | ¥154,000〜167,200(税込) |
徳島県 | 徳島わきまち自動車学校 | 普通車(MT) | ¥137,500〜198,000(税込) |
愛媛県 | 宇和自動車教習所 | 普通車(MT) | ¥139,000(税込) |
高知県 | 一宮・高知県自動車学校 | 普通車(MT) | ¥126,500〜144,100(税込) |
高知県 | 四万十自動車学校 | 普通車(MT) | ¥160,490〜163,790(税込) |
高知県 | 高知ニュードライバー学院 | 普通車(MT) | ¥134,500〜140,000(税込) |
長崎県 | 共立自動車学校・日野 | 普通車(MT) | ¥181,500(税込) |
長崎県 | 五島自動車学校 | 普通車(MT) | ¥176,000〜206,800(税込) |
大分県 | きつき自動車学校 | 普通車(MT) | ¥173,800(税込) |
中型8t限定MT | ¥173,800(税込) | ||
鹿児島県 | 種子島自動車学校 | 普通車(MT) | ¥198,000〜242,000(税込) |
その他の車種から合宿免許教習所を探す
教育訓練給付金制度をご利用の場合はこちらから
けん引免許の取得費用を抑えたい方には、教育訓練給付金制度の活用がおすすめです。
この制度は、一定の条件を満たす方が厚生労働大臣指定の講座を受講した場合、受講費用の一部が国から助成される制度です。けん引免許の取得も対象となる場合がありますので、対象講座や申請方法、自身が該当するかについて、関連ページのご案内をぜひご覧ください。
お得な「法人向けプラン」はこちらから
物流・運送業界など、社員のけん引免許取得をまとめて検討されている企業様には、お得な「法人向けプラン」をご用意しています。このプランでは、複数名の同時申し込みによる割引や、企業様のニーズに合わせた柔軟な教習スケジュールのご提案が可能です。人材育成や業務効率化の一環として、ぜひご活用ください。
けん引免許の基礎知識
ここでは、けん引免許の取得を検討している方が知っておくべき基本的な情報を解説します。免許取得に必要な年齢や視力などの条件、運転できる車両の具体例、教習にかかる時間や費用をサポートする制度など、事前に押さえておきたいポイントを一つずつご紹介していきます。
けん引免許の取得条件
けん引免許を取得するための主な受験資格要件は以下の通りです 。
- 所持免許:大型、中型、準中型、普通、大型特殊自動車のいずれかの運転免許をすでに保有していること。
- 視力:両眼で0.8以上、かつ片眼でそれぞれ0.5以上であること(眼鏡等による矯正可)。
- 深視力:専用の検査機器による奥行き知覚検査で、3回検査した際の平均誤差が2cm以下であること。
- 色彩識別能力:赤色、青色、黄色の信号灯の色を識別できること。
- 聴力:10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること(補聴器の使用可)。
- 運動能力:自動車の運転に支障を及ぼす身体の障害がないこと。
- その他:お持ちの普通免許がAT限定の場合、けん引免許の教習を受ける前にAT限定を解除しておく必要があります。
けん引免許で運転できる車両
けん引免許を取得すると、車両総重量が750kgを超える車(被けん引車)を、トラクターなどのけん引自動車で引っ張って運転できるようになります。
代表的な例は、物流の主役である大型トレーラートラック(セミトレーラー)で、海上コンテナや長尺物、自動車などを運搬する車両がこれにあたります。また、ガソリンやLPガスといった液体や気体を大量輸送するタンクローリートレーラーも、けん引免許がなければ運転できません。その他、建設現場で活躍するブルドーザーなどを運ぶ重機運搬用トレーラーも運転できるようになります。
私たちの身近なところでは、大型のキャンピングトレーラーやボートを運ぶためのポートトレーラーも対象です。これらの車両総重量が750kgを超える場合、自家用車でけん引するには普通免許などに加えてけん引免許が必要になります。
けん引免許の教習時間
指定自動車教習所でけん引免許を取得する場合、学科教習は一切なく、教習は技能教習のみで構成されています。この理由は、けん引免許取得の前提として「大型、中型、準中型、普通、大型特殊自動車のいずれかの運転免許をすでに保有していること」という条件があるためです。「過去、該当する免許を取得する際に交通法規は学んでいる」とみなされ、新たな学科の勉強や試験は課されません。
一方、技能教習の必要時限数は、合計で12時限と定められています。内訳は、基本操作を学ぶ第一段階が5時限、実践的な走行を学ぶ第二段階が7時限となっています。(けん引免許はすべて場内コースだけで行なわれ、路上教習はありません)
このようなコンパクトなカリキュラムであるため、合宿免許を利用すれば最短5〜6日程度という短期間での卒業も可能です。通学の場合でもスムーズに予約が取れれば、2週間ほどで全ての教習を終えることができるでしょう。
教育訓練給付金制度について
「教育訓練給付金」は、雇用保険の加入期間などの条件を満たす方が、厚生労働省指定のけん引免許取得講座を修了した場合、支払った費用の一部(一般教育訓練の場合:最大20%上限10万円/特定一般教育訓練の場合:最大40%上限20万円)が支給される制度です。
給付金を利用するには、事前にハローワークで自身が給付対象か確認し、所定の手続きを行う必要があります。給付金制度の利用可能先教習所や受講手続きについては「教育訓練給付金制度のご案内」も併せてご確認ください。
けん引免許取得までの流れ
けん引免許の取得には、指定自動車教習所を卒業する方法と、運転免許試験場で直接試験を受ける方法(一発試験)があります。ここでは、一般的で確実な教習所を利用する流れを解説します。
1. 教習所への入校
まず、けん引免許の教習を行っている指定自動車教習所に入校します。この際に、視力などの適性検査や所持免許の確認が行われます。
2.技能教習の受講
校内のコースや路上で、定められた12時限の技能教習を受けます。
3.卒業検定
全ての教習を修了したら、教習所内で卒業検定(技能試験)を受けます。合格すると卒業証明書が交付されます。
4.運転免許試験場での手続き
卒業証明書を持って、住民票のある都道府県の運転免許試験場へ行きます。視力などの適性試験に合格すれば、その日のうちに新しい免許証が交付されます。
けん引免許についてのよくある質問
最後に、けん引免許に関するよくある質問と回答をまとめました。
けん引免許の技能教習・試験の内容は?
けん引免許の技能教習や試験は、トレーラーのような連結車両ならではの特殊な運転技術に重点が置かれています。特に重要視されるのが、後退(バック)操作です。ハンドルを切る方向とトレーラーが曲がる方向が逆になるため、多くの練習時間を要します。試験では、車庫入れのように後退しながら決められた枠内に車両を収める「方向変換」という課題が必須科目です。
また、車体が長いために発生する大きな内輪差を理解した走行も重要な採点ポイントです。交差点での右左折やS字・クランクといった狭いコースを、縁石に乗り上げたり接触したりせずに通過する正確なハンドル操作が求められます。このほか、スムーズな発進・停止、確実な安全確認なども厳しくチェックされます。試験は100点からの減点方式で、70点以上が残れば合格となりますが、方向変換の失敗や脱輪などは大きな減点や試験中止(一発不合格)につながります。
故障車のけん引にも免許が必要?
故障した車をロープやレッカー車で緊急的に移動させる場合に、けん引免許は法律上不要です。これは、故障というやむを得ない事情による緊急措置として、法律で例外的に認められているためです。ロードサービス業者がレッカー車で故障車を運ぶ際も同様に、けん引免許は必要ありません。
ただし、免許が不要だからといって、誰でも安易に故障車両などをけん引して良いわけではありません。ロープでけん引する際には、けん引される故障車側にもハンドルやブレーキを操作するために運転免許を持った人が乗車しなければならない、ロープの中間に白い布を付けて目立たせる、といった交通ルールが定められています。
安全に自信がない場合は、JAFなどのロードサービスに依頼するのが最も確実な方法と言えるでしょう。
けん引免許の取得なら合宿免許がおすすめです
けん引免許の取得を目指すなら、短期間で集中して学べる合宿免許が非常におすすめです。
最大の魅力は、その取得スピードにあります。けん引免許の教習は学科教習がなく、技能教習12時限のみで構成されています。そのため、合宿免許の集中的なスケジュールを活用すれば、最短5〜6日という短期間で卒業が可能です。まとまった休みが取りにくい社会人の方でも、効率的に資格を取得できます。
また、合宿免許は教習に集中できる環境が整っています。けん引免許の合格の鍵となる後退(バック)操作など、独特の運転感覚を身につけるには反復練習が不可欠です。日常から離れた環境で毎日運転技術に向き合うことで、効率的にスキルを習得できます。短期間で効率的に資格を取得したい方には、最適な方法と言えるでしょう。
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