大型特殊免許について
大型特殊免許とは、公道で大型特殊自動車を運転するために必要な第一種運転免許です。クレーン車やショベルカー、除雪車、農業用トラクターなど、特定の作業目的で使用する大型の特殊車両を運転する際に必要となります。
道路交通法において、小型特殊自動車の規格(全長4.7m以下・全幅1.7m以下・全高2.0~2.8m以下・最高速度15km/h以下)を超える特殊自動車が大型特殊自動車として分類されます。特殊免許を取得すると、大型特殊自動車のほか、小型特殊自動車や原動機付自転車も公道で運転することが可能になります。
ただし重要な点として、大型特殊免許はあくまでも特殊車両を「公道で走行させる」ための免許であり、実際に作業装置を操作するにはフォークリフト運転技能講習や車両系建設機械運転技能講習など、車両の種類に応じた別途の作業資格が必要です。
- 建設会社
- 運送会社
- 製造業
- ゴルフ場
- 農場 等
| 資格年齢 | 18歳以上 |
|---|
大型特殊免許が活かせる職種
大型特殊免許は建設業、農業、林業、自治体の除雪作業など、幅広い分野で活躍の場が期待できます。
建設業界:ブルドーザーやホイールクレーン、ショベルカーなどの重機を公道で移動させる際に大型特殊免許が必要です。建設機械オペレーターとして働く場合、作業現場間での機械移動は日常的に発生するため、この免許は必須の資格と言えるでしょう。
農業分野:農耕トラクターやコンバイン、田植機などの大型農業機械を道路で移動させる際に求められます。農業従事者にとって、圃場(農産物を育てるための農地)間の移動や農道での走行は避けて通れない作業であり、大型特殊免許は農業経営に欠かせない資格です。
除雪・清掃業務:冬季にロータリー除雪車やモータースイーパーを運転する際に必要となります。自治体や除雪業者で働く除雪作業員にとって、この免許は季節労働の重要な武器になるでしょう。
物流・港湾業界:フォークリフトやストラドルキャリア(港湾で使用される大型搬送車)を構内から公道へ移動させる場合に大型特殊免許が求められます。港湾作業員や物流センターで働く方にとって、業務の幅を広げる重要な資格と言えるでしょう。
このように特殊な車両を扱うプロフェッショナルにとって、大型特殊免許は仕事の幅を大きく広げるための重要な資格と言えるでしょう。
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大型特殊免許とあわせて他の免許を取得することで、仕事の選択肢はさらに広がります。特に業務で需要の高い「大型免許」や、トレーラーの運転に必須の「けん引免許」とのセット教習は、効率的にスキルアップを目指す方におすすめです。
合宿免許なら、お得なセットプランが用意されています。詳細は以下のページでご確認ください。
大型特殊免許の合宿免許教習所一覧(44件)
| 都道府県 | 自動車学校 | 所持免許 | 教習料金 |
|---|---|---|---|
| 岩手県 | 岩手・せんまや自動車学校 | 普通車(MT) | ¥99,000〜115,500(税込) |
| 秋田県 | 秋田北部自動車学校 | 普通車(MT) | ¥145,310(税込) |
| 秋田県 | 横手モータースクール | 普通車(MT) | ¥121,000(税込) |
| 山形県 | 県南自動車学校 | 普通車(MT) | ¥101,640〜162,415(税込) |
| 山形県 | マツキドライビングスクール赤湯校 | 普通車(MT) | ¥104,000〜124,000(税込) |
| 山形県 | マツキドライビングスクール長井校 | 普通車(MT) | ¥104,000〜124,000(税込) |
| 山形県 | マツキドライビングスクール村山校 | 普通車(MT) | ¥104,000〜124,000(税込) |
| 山形県 | マツキドライビングスクール米沢松岬校 | 普通車(MT) | ¥107,000〜127,000(税込) |
| 山形県 | マツキドライビングスクール太陽校 | 普通車(MT) | ¥104,000〜127,000(税込) |
| 山形県 | マツキドライビングスクール白鷹校 | 普通車(MT) | ¥104,000〜127,000(税込) |
| 山形県 | マツキドライビングスクールさくらんぼ校 | 普通車(MT) | ¥102,000〜124,000(税込) |
| 山形県 | 出羽自動車教習所 | 普通車(MT) | ¥100,045〜165,110(税込) |
| 福島県 | 須賀川ドライビングスクール | 普通車(MT) | ¥99,000(税込) |
| なし・原付 | ¥198,000〜262,900(税込) | ||
| 茨城県 | 大宮自動車教習所 | 普通車(MT) | ¥115,500〜136,400(税込) |
| 栃木県 | 那須自動車学校 | 普通車(MT) | ¥96,800(税込) |
| 栃木県 | 足利自動車教習所 | 普通車(MT) | ¥97,350(税込) |
| 埼玉県 | かごはら自動車学校 | 普通車(MT) | ¥132,000〜149,160(税込) |
| なし・原付 | ¥220,000〜260,040(税込) | ||
| 千葉県 | 五井自動車教習所 | 普通車(AT) | ¥92,730〜123,200(税込) |
| 新潟県 | 中越自動車学校 | 普通車(MT) | ¥114,500〜185,500(税込) |
| 新潟県 | マツキドライビングスクール新潟西しばた校 | 普通車(MT) | ¥104,000〜124,000(税込) |
| 新潟県 | 六日町自動車学校 | 普通車(MT) | ¥88,000〜187,000(税込) |
| 新潟県 | 長岡文化自動車学校 | 普通車(MT) | ¥130,500〜190,500(税込) |
| 長野県 | 信州・飯田自動車学校 | 普通車(MT) | ¥87,350〜147,350(税込) |
| 静岡県 | 掛川自動車学校 | 普通車(MT) | ¥126,500(税込) |
| 静岡県 | 静岡県セイブ自動車学校 | 普通車(MT) | ¥144,000〜199,000(税込) |
| 静岡県 | はいなん自動車学校 | 普通車(MT) | ¥121,000(税込) |
| 静岡県 | 静岡菊川自動車学校 | 普通車(MT) | ¥115,500〜121,000(税込) |
| 愛知県 | 西尾自動車学校 | 普通車(MT) | ¥120,450(税込) |
| 兵庫県 | 淡陽自動車教習所 | 普通車(MT) | ¥110,800〜149,300(税込) |
| 兵庫県 | 丹波・春日自動車教習所 | 普通車(MT) | ¥110,800(税込) |
| 鳥取県 | 鳥取県自動車学校 | 普通車(MT) | ¥110,000〜154,000(税込) |
| 鳥取県 | 鳥取県東部自動車学校 | 普通車(MT) | ¥110,000(税込) |
| 島根県 | 島根自動車学校 | 準中型5t限定MT | ¥110,000(税込) |
| 広島県 | 備南自動車学校 | 普通車(MT) | ¥99,000〜119,680(税込) |
| 徳島県 | 徳島わきまち自動車学校 | 普通車(MT) | ¥104,500〜123,200(税込) |
| 愛媛県 | くま高原ドライビングスクール | 普通車(MT) | ¥89,210(税込) |
| 高知県 | 高知家・安芸自動車学校 | 普通車(MT) | ¥99,000〜108,900(税込) |
| 高知県 | 一宮・高知県自動車学校 | 普通車(MT) | ¥99,000〜107,800(税込) |
| 高知県 | 四万十自動車学校 | 普通車(MT) | ¥117,370〜118,690(税込) |
| 高知県 | 高知ニュードライバー学院 | 普通車(MT) | ¥99,500〜105,000(税込) |
| 長崎県 | 共立自動車学校・日野 | 普通車(MT) | ¥121,000(税込) |
| 長崎県 | 五島自動車学校 | 普通車(MT) | ¥102,300〜140,800(税込) |
| 大分県 | きつき自動車学校 | 普通車(MT) | ¥151,800(税込) |
| 中型8t限定MT | ¥151,800(税込) | ||
| 鹿児島県 | 種子島自動車学校 | 普通車(MT) | ¥143,000〜165,000(税込) |
その他の車種から合宿免許教習所を探す
教育訓練給付金制度をご利用の場合はこちらから
大型特殊免許の取得費用を抑えたい方には、教育訓練給付金制度の活用がおすすめです。
この制度は、一定の条件を満たす方が厚生労働大臣指定の講座を受講した場合、受講費用の一部が国から助成される制度です。大型特殊免許の取得も対象となる場合がありますので、対象講座や申請方法、自身が該当するかについて、関連ページのご案内をぜひご覧ください。
お得な「法人向けプラン」はこちらから
建設業界など、社員の大型特殊免許取得をまとめて検討されている企業様には、お得な「法人向けプラン」をご用意しています。このプランでは、複数名の同時申し込みによる割引や、企業様のニーズに合わせた柔軟な教習スケジュールのご提案が可能です。人材育成や業務効率化の一環として、ぜひご活用ください。
大型特殊免許の基礎知識
ここでは、大型特殊免許の取得を検討している方が知っておくべき基本的な情報を解説します。免許取得に必要な年齢や視力などの条件、運転できる車両の具体的な種類、教習にかかる時間など、事前に押さえておきたいポイントを一つずつ確認していきましょう。
大型特殊免許の取得条件
準中型免許を取得するには、以下の主要な条件を満たす必要があります。
- 年齢:満18歳以上であること。
- 視力:両眼で0.7以上、かつ片眼でそれぞれ0.3以上であること。片眼の視力が0.3未満または見えない場合は、もう一方の眼の視野が左右150度以上あり、その視力が0.7以上であれば取得可能です。
- 色彩識別能力:信号機の赤・青・黄の色を判別できること。
- 聴力:10メートルの距離で90デシベルのクラクションの音が聞こえること(補聴器の使用可)。
- 運動能力:運転に支障を及ぼす身体の障害がないこと、または補助手段により安全に運転できると認められること。
- その他:過去に免許取消処分を受けた場合は、欠格期間が満了し、かつ1年以内に取消処分者講習を受講している必要があります。
大型特殊免許で運転できる車両
大型特殊免許を取得すると、「大型特殊自動車」「小型特殊自動車」「原動機付自転車(原付)」の3種類の車両を運転できます。
特に中心となる大型特殊自動車には、さまざまな専門車両が含まれます。
例えば、建設現場で活躍するショベルカーやホイールクレーン(ラフタークレーン)、ロードローラーなどが代表的です。これらの重機を公道で走行させる際には、大型特殊免許が必須となります。工場や港湾などでは、フォークリフトやコンテナを運ぶストラドルキャリアなどが該当し、たとえ短い距離でも公道を横断・走行する場合には免許が必要です。
その他にも、冬に活躍するロータリー除雪車、大型の農耕トラクターやコンバインといった農業機械も、サイズが基準を超える場合は大型特殊自動車に分類されます。実は、自衛隊の戦車も道路交通法上は大型特殊自動車の一種とされており、公道を走行する自衛官は大型特殊免許を所持しています。
大型特殊免許の教習時間
大型特殊免許の取得に必要な教習時間は、現在所持している免許の種類によって異なります。
〇普通自動車免許など、第一種の運転免許を持っている場合
教習は技能教習6時限のみで、学科教習はありません。これは、交通法規などの知識は習得済みとみなされ、学科試験が免除されるためです。運転の基本操作が身についていることを前提としているため、短時間での取得が可能です。
〇運転免許を持っていない方や、原付免許・小型特殊免許のみを所持している場合
技能教習が12時限、交通法規などを学ぶ学科教習が22時限必要となります。
なお、大型特殊免許の技能教習は、路上教習がなく、すべて教習所内のコースで行われます。また、教習開始から卒業までの期限は3ヶ月と定められていますので、短期間で取得できる反面、間隔を空けすぎると教習や検定が無効になるため注意が必要です。
教育訓練給付金制度について
「教育訓練給付金」は、雇用保険の加入期間などの条件を満たす方が、厚生労働省指定の大型特殊免許取得講座を修了した場合、支払った費用の一部(一般教育訓練の場合:最大20%上限10万円/特定一般教育訓練の場合:最大40%上限20万円)が支給される制度です。
給付金を利用するには、事前にハローワークで自身が給付対象か確認し、所定の手続きを行う必要があります。給付金制度の利用可能先教習所や受講手続きについては「教育訓練給付金制度のご案内」も併せてご確認ください。
大型特殊免許取得までの流れ
大型特殊免許の取得には、指定自動車教習所を卒業する方法と、運転免許試験場で直接試験を受ける方法(一発試験)があります。ここでは、一般的で確実な教習所を利用する流れを解説します。
1. 教習所への入校
まずは住民票などの必要書類を準備し、教習所に入校を申し込みます。入校時に視力や聴力などの適性検査が行われ、教習のスケジュールが組まれます。
2. 第一段階の教習
教習所のコース内で、車両の基本的な操作方法(発進、停止、後退、カーブなど)を学ぶ技能教習と、交通ルールなどを学ぶ学科教習が行われます。
(※普通免許など他の免許を所持している場合は、学科教習が免除されます)
3. 第二段階の教習
第一段階より実践的な技能教習と、応急救護や危険予測ディスカッションなどの学科教習が行われます。大型特殊免許の教習には路上教習はなく、第二段階もすべて教習所内のコースで行われます。
4. 卒業検定
すべての教習を終えると、教習所内で行われる技能試験「卒業検定」を受けます。S字やクランク、方向転換といった課題をこなし、合格すれば教習所を卒業できます。卒業時には、1年間有効な卒業証明書が交付されます。
5. 運転免許試験場で手続き・免許交付
卒業証明書を持って、住民票のある都道府県の運転免許試験場へ行きます。そこで最後の学科試験を受け、合格すれば免許が交付されます。
すでに普通免許などを持っている方は、この学科試験は免除され、適性検査のみで免許の交付を受けることが可能です。
大型特殊免許についてのよくある質問
最後に、大型特殊免許に関するよくある質問と回答をまとめました。
「小型特殊免許」と「大型特殊免許」の違いは?
「小型特殊免許」と「大型特殊免許」の最も大きな違いは、運転できる車両のサイズと最高速度にあります。
小型特殊免許で運転できるのは、全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0~2.8m以下(安全キャブや安全フレーム等が備えられている自動車で、当該装置を除いた部分の高さが2.0m以下のものにあっては、2.8m以下)で、最高速度が15km/h以下のすべての条件を満たす車両です。具体的には、小規模農家で使われる小型のトラクターや、一部のフォークリフトなどがこれに該当します。このサイズや速度の基準を一つでも超える特殊車両を公道で運転するためには、大型特殊免許が必要になります。
また、取得条件も異なります。小型特殊免許は16歳から取得可能ですが、大型特殊免許は18歳から取得が可能です。視力の基準も大型特殊免許のほうが厳しく、小型特殊が両眼で0.5以上なのに対し、大型特殊では両眼で0.7以上、かつ片眼でそれぞれ0.3以上と、より高い基準が求められます。
なお、普通自動車免許を持っていれば小型特殊自動車も運転できるため、小型特殊免許を単独で取得するケースは比較的少ないといえるでしょう。
大型特殊免許取得に普通免許は必要?
普通免許を持っていなくても大型特殊免許を取得することは可能です。大型特殊免許の取得条件に「普通免許の保有」は含まれていないため、年齢や視力などの適性条件を満たしていれば、誰でも直接取得を目指せます。
ただし、普通免許を持っていない場合は、普通免許を所持していると免除される学科教習(22時限)と、交通法規に関する学科試験を受けなければなりません。また、技能教習も、運転経験がないことを前提としたカリキュラムとなるため、普通免許所持者(6時限)の2倍にあたる12時限が必要となります。
そのため、先に普通免許を取得してから大型特殊免許に挑戦するほうが、費用と時間の両面で効率的と言えるでしょう。
大型特殊免許(農耕車限定)とは何ですか?
「農耕車限定」の大型特殊免許とは、その名の通り運転できる車両をトラクターやコンバインといった農業用の大型特殊自動車に限定した免許のことで、農業に従事する方が業務に必要な車両の免許だけを、効率良く取得できるようにする制度となっています。
この免許で運転できるのは、農耕トラクター、コンバイン、田植機など、農作業に使われる車両です。建設現場で使われるブルドーザーやロードローラといった、農耕作業と関係のない車両は運転できません。
取得条件である年齢(満18歳以上)や視力などの基準は、限定のない大型特殊免許と全く同じです。取得方法としては、自動車教習所に通うのではなく、農業大学校や農業協同組合(JA)が実施する3〜4日程度の短期講習で取得するのが一般的です。費用も自治体の補助などにより数万円程度と、通常の教習所に通うより安価に設定されています。
将来的に建設機械なども運転する必要が出てきた場合は、教習所で追加の教習を受けて審査に合格することで「農耕車限定」を解除し、すべての大型特殊自動車を運転できる免許に切り替えることも可能です。
大型特殊免許の取得なら合宿免許がおすすめです
大型特殊免許の取得を検討しているなら、短期間で効率的に卒業できる合宿免許がおすすめです。
合宿免許の最大のメリットは、あらかじめ組まれた集中的なスケジュールに沿って教習を進めるため、非常に短い期間で免許が取得できる点にあります。普通免許を持っている方であれば、最短3〜4日という短期間で卒業が可能です。
また、教習料金に加えて宿泊費や食費もすべて含まれたプランがほとんどで、追加費用を心配することなく、免許取得に集中できる環境が整っています。短期間で効率的に資格を取得したい方には、最適な方法と言えるでしょう。
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