免許更新の期間はいつからいつまで?更新時期が決まる条件や講習区分についても解説

定期的に訪れる運転免許の更新手続きですが、いざその時期が近づくと「いつからいつまでに更新すればいいのか」「自分の場合はどの講習を受ければいいのか」と、都度調べ直している方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな「免許更新」について、基本となる更新期間から、条件によって異なる免許更新の時期や講習区分、さらには、免許更新時に必要な書類や手続きのできる場所まで、免許更新にあたって押さえておきたい情報を詳しく解説します。
運転免許の更新期間について
まず基本的な内容として、運転免許の更新手続きができる期間は、原則、誕生日の前後1ヶ月を合わせた合計2ヶ月間と定められています。たとえば誕生日が8月15日の方であれば、その直前の7月15日から誕生日の1ヶ月後である9月15日までが対象期間となるイメージです。(※期間の最終日が土曜日・日曜日・祝日、あるいは年末年始にあたる場合には、直後の平日・手続可能日まで手続き期限が延長されます)
更新時期が近づくと各都道府県の公安委員会から運転免許の更新ハガキが届くため、そちらの内容を確認した上で余裕を持って手続きに向かいましょう。
運転免許更新の時期は条件によって異なる
免許更新手続きが必要となるタイミングがいつ来るか、つまり、運転免許証の有効期間がどうなっているかは、過去の更新状況や交通違反の有無によって3年〜5年まで幅があります。更新時期を見落とさないためにも、まずはご自身の免許証の帯の色や区分から、次回の更新がいつになるのかを把握しておくことが大切です。
ここでは大きく「初回更新」と「過去に更新歴がある方」の2つのパターンに分けて、それぞれの有効期間を見ていきましょう。
新規に免許を取得した方(初回更新者)
初めて運転免許を取得した場合、免許証の帯の色はグリーンとなり、有効期間は取得から「3年」に設定されます。
具体的には、免許取得後3回目の誕生日から1ヶ月後が最初の更新期限です。この最初の更新を無事に終えることで、次回の免許証からはグリーンではなくブルーの帯へと変わります。
過去に更新の手続きを行っている方(優良運転者・一般運転者・違反運転者)
過去に一度でも免許の更新を行ったことがある方は、日頃の安全運転の状況(違反の有無など)によって「優良運転者」「一般運転者」「違反運転者」の3つの区分に分かれ、それぞれ有効期間が異なります。
| 運転者の区分 | 対象となる方の条件 | 有効期間 | 免許証の帯の色 |
| 優良運転者 | 継続して5年以上免許を受けており、無事故・無違反の方 | 5年(※) | ゴールド |
| 一般運転者 | 継続して5年以上免許を受けており、3点以下の軽微な違反が1回のみの方 | 5年(※) | ブルー |
| 違反運転者 | 複数回の違反や事故がある方(軽微な違反1回を除く) | 3年 | ブルー |
(※)優良運転者および一般運転者の有効期間は原則5年ですが、更新期間満了日の年齢が71歳の方は「4年」、72歳以上の方は「3年」へと短縮されます。
このように、優良運転者(ゴールド免許)・あるいは一般運転者に該当する方は、原則として更新の手間が5年に1度で済むようになります。免許更新の負担を減らすためにも、日頃から無事故・無違反を心がけて、ゴールド免許を目指しましょう。
運転免許更新手続きの必要書類

運転免許の更新手続きには、全員が共通して持参すべき基本的な持ち物と、状況に応じて追加で必要になるものがあります。
共通して必要になるものは、現在お持ちの「運転免許証」、自宅に届く「運転免許証更新連絡書(更新ハガキ)」、そして手続き用の「手数料」です。各種申請書や質問票については、多くの場合当日に窓口で受け取って記入する形となります。
また、免許証更新時の写真について、基本的には更新手続きの過程で撮影を行いますが、手続きをする場所によってはご自身で事前に「申請用写真」を用意して持参しなければならないケースもあるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
さらに、状況別の追加の持ち物として、たとえば免許証の条件欄に「眼鏡等」の記載がある方は眼鏡やコンタクトが必須です。また、近年導入が進むマイナ免許証を希望する方は「マイナンバーカード」や暗証番号を、70歳以上の方は「高齢者講習修了証明書」等を持参する必要があります。
必要な持ち物や写真の要否などは都道府県によって運用が異なる部分もあるため、手続きに向かう前に各都道府県警察の公式サイトで確認しておくようにしましょう。
免許更新に必要な「更新時講習」とは
免許の更新手続きにおいては、視力検査や写真撮影などに加えて「更新時講習」を受けることが原則として義務付けられています。この講習は、安全運転に必要な知識を最新のものにアップデートし、交通安全に対する意識を高めることを目的として実施されるものです。
受講する講習の内容や所要時間は全員同じではなく、免許の継続年数や過去の交通違反の有無、あるいは年齢といった条件によって細かく区分されています。
講習区分は全部で4つ
更新時講習は、過去の運転実績などに基づいて大きく4つの区分に分類されています。区分ごとに「講習の所要時間」や「オンライン受講ができるかどうか」といった受講スタイルも変わってくるため、ご自身がどれに該当するかを事前に確認しておきましょう。
優良運転者講習(優良講習)
継続して5年以上免許を受けており、無事故・無違反であった方が対象となる講習です。日頃から安全運転を実践していると判断されるため、講習時間はすべての区分のなかで最も短い「30分」に設定されています。
また、マイナンバーカードを保有してマイナポータル連携を済ませるなどの条件を満たしていれば、スマートフォンやパソコンを使った「オンライン受講」を選ぶことができるのも大きな特徴です。
一般運転者講習(準優良講習)
継続して5年以上免許を受けており、過去の違反が「3点以下の軽微な違反1回のみ」であった方が対象となる講習です。優良講習の内容に加えて適性検査や具体的な指導が含まれるため、講習時間は少し長めの「1時間」となります。
こちらも優良講習と同様に、一定の要件を満たしていれば 「オンライン受講」を利用することが可能です。
違反運転者講習(通常講習)
過去の基準期間中に、複数回の違反や事故(軽微な違反1回のみの場合を除く)を起こしてしまった方が対象となる講習です。
安全運転に関するより深い知識の再確認や、具体的な討議・指導が行われるため、講習時間はこれまでの区分のなかで最も長い「2時間」に設定されています。
また、この講習はオンラインで受講することができず、必ず指定された会場へ足を運んで直接受講しなければなりません。
初回更新者講習(初回講習)
運転免許を取得してから継続して5年未満であり、今回が初めての免許更新となる方が対象の講習です。運転経験がまだ浅い方向けに、基礎的な知識の振り返りや丁寧な指導が行われるため、講習時間は違反者運転者講習と同じく「2時間」となります。
こちらもオンラインでの受講は不可となっているため、必ず窓口へ足を運んで対面で受講する必要があります。
70歳以上の方の場合は「高齢者講習」に区分される
更新期間満了日の年齢が「70歳以上」となる方は、これまで解説してきた4つの講習ではなく、専用の「高齢者講習」を受講する形へと切り替わります。
この講習は座学に加えて運転適性検査や実車指導などが行われる実践的な内容となっており、免許更新の手続きを行う前に、指定された自動車教習所などで事前に受講しておく必要がある点が大きな違いです。(※高齢者講習を修了し、「高齢者講習修了証明書」等を提出していれば運転免許センター等での通常の更新時講習は免除されます。)
なお、75歳以上になる方の場合は、高齢者講習に先立って「認知機能検査」を受ける必要があります。さらに、過去一定期間内の違反歴がある方については「運転技能検査」に合格しなければ免許の更新ができない仕組みとなっているため、届いたハガキや案内文をよく確認し、早めに準備を進めることが大切です。
自分の講習区分がわからない場合の確認方法
「自分がどの講習区分に当てはまるのか正確にわからない」という場合は、免許の更新時期が近づいた際に自宅(免許証に記載された住所地)へ届く「運転免許証更新連絡書(更新ハガキ)」を確認するのが基本です。
このハガキには、手続きができる期間や場所だけでなく、ご自身が受講すべき「講習区分」や「講習時間」「必要な手数料」などが記載されています。もしハガキを紛失してしまった場合でも更新の手続き自体は可能ですが、区分がわからないなど、不安なときは事前にお住まいの都道府県の運転免許センターや警察署へ問い合わせておくようにしましょう。
任意講習等による法定講習の免除について
更新手続きの際に受ける法定の「更新時講習」ですが、実は一定の条件を満たすことで受講が免除されるケースもあります。
具体的には、更新の手続きを行う前の6ヶ月以内に、自動車教習所などで「特定任意講習」や「運転免許取得者等教育(更新時講習と同等のもの)」といった特定の講習をすでに受講している場合などが当てはまります。
もし直近でこうした任意の安全運転講習などを受けた心当たりがある方は、更新時講習が免除される可能性があるため、事前に都道府県警察の案内を確認したり、受講した教習所に問い合わせてみたりするとよいでしょう。
免許更新手続きができる場所
運転免許の更新手続きは、原則として、お住まいの都道府県内にある指定の窓口で行うことになります。主に「運転免許センター(運転免許試験場)」か「指定の警察署」のどちらかとなりますが、ご自身の講習区分などによって手続きができる場所が限られる場合があるため注意が必要です。
1.運転免許センター(運転免許試験場)
運転免許センターの最大のメリットは、多くの場合、手続きを行ったその日のうちに「新しい免許証が即日交付される」という点です。また、警察署では受け付けていないことが多い「違反運転者講習」や「初回更新者講習」を含め、基本的にはすべての講習区分の方に対応しているため、自分の区分で手続きできるか迷う心配がありません。
ただし、広域から多くの方が訪れるため混雑しやすく、特に日曜日などは非常に混み合う傾向があるため、時間に余裕を持って向かうことをおすすめします。
2.警察署
警察署での更新手続きは、運転免許センターよりも身近な場所で済ませられる点がメリットですが、いくつかの注意点があります。
まず、多くの都道府県において、警察署で手続きができるのは「優良運転者」などの特定の区分の方に限られているケースが少なくありません。また、運転免許センターとは異なり、手続きをした当日に新しい免許証がもらえず、後日あらためて受け取りに行く「後日交付」となるのが一般的です。
マイナ免許証を希望する場合やオンライン講習を受講済みの場合でも、警察署によっては対応状況が異なるため、ご自身が警察署で希望する手続きができるかどうか事前にしっかり確認しておきましょう。
免許更新に関するよくある質問

ここまで、運転免許の更新手続きに関する基本的なルールを解説してきました。最後に、免許の更新手続きにあたって多くの方が疑問に感じやすいポイントを、Q&A形式でいくつかピックアップして紹介します。
Q: 講習を受けなかったらどうなる?
A: 原則として、指定された講習を受けない限り、免許の更新手続きを完了させることはできません。
もし講習を受けないまま更新期間(誕生日の前後1ヶ月)を過ぎてしまうと、お持ちの運転免許は「失効」扱いとなってしまいます。「仕事が忙しくて行けなかった」「ハガキを見ていなくて忘れていた」といった個人的な理由は失効後の救済対象にはならないため、必ず期間内に講習を受講して更新を済ませるようにしましょう。
Q: 講習の予約は必要?
A: 講習(および更新手続き全体)の予約が必要かどうかは、お住まいの都道府県の運用によって異なります。
たとえば東京都や大阪府などでは、スマートフォンなどを使った事前の「完全予約制」が導入されており、予約なしで窓口へ行っても手続きができない場合があります。近年は他の地域でも混雑緩和のために予約制を取り入れるケースが増えているため、ご自身の手元に届く「更新ハガキ」や各都道府県警察の公式サイトを事前に確認しておくのが確実です。
Q:「違反運転者講習」と「違反者講習」とは何が違う?
A: 名前は非常によく似ていますが、両者は 講習の目的と受講するタイミングが全く異なります。
本記事で解説してきたのは、あくまで免許更新の際に受ける「違反運転者講習」です。一方で「違反者講習」とは、免許更新のタイミングとは関係なく、軽微な交通違反を繰り返して累積点数が一定の基準に達した際に、免許停止(免停)処分を回避する目的で受ける特別な講習を指します。
名前が似ているため混同されがちですが、これらは別の制度であると覚えておきましょう。
免許の更新手続きは区分を確認して忘れずに行おう!

運転免許の更新手続きは、誕生日の前後1ヶ月という限られた期間内に完了させる必要があります。更新の時期が近づいたら、まずは手元に届く「更新ハガキ」でご自身の区分や手続きのルールをしっかりと確認しましょう。
そして、うっかり期間を過ぎて免許が失効してしまわないよう、余裕を持ったスケジュールで確実に更新手続きを済ませることが大切です。
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