ながら運転の危険性
スマートフォンの普及によるながら運転の増加
車やバイクの運転免許があれば、自分の意思で遠方へも移動することが出来ます。
重い荷物を持ち運ぶのも、ずいぶん楽になるでしょう。
免許を取る方の中には、仕事で必要なため、という理由で取得する方がいますが、他にも高級な車を持つことをステータスに感じるという方や、自分や家族の通院のために運転免許を取るという方もいます。
運転免許を取る人によって様々な理由がありますが、すべての運転者がしなければならないこと、それは安全運転、事故を起こさないことです。
近年増えてきた事故に、スマートフォンなどを操作しながらの運転によって起きるものがあります。
通話や目的地の検索、ゲームなど、走行中にもスマートフォンに気を取られてしまい運転への注意が散漫になってしまうのです。
メールや電話の着信を確認しようと手に取ったり見たりするといったちょっとした動作でも、運転に集中出来なくなり、ハンドル操作ミスに繋がり、事故を引き起こします。
道路交通法では、運転者はハンドルやブレーキなどを確実に操作出来る状況で運転しなければならないため、ながら運転は明確な違反となります。
しかし、スマートフォンに依存してしまっている若者やスマートフォンでアプリを楽しんでいる方などがながら運転をしてしまい、教習所や合宿免許場でもながら運転の技能取得が義務付けられるなど、ながら運転は重大事故を多く引き起こしているのが現状です。
ながら運転の罰則
ながら運転といえば、現在ではほとんどの場合スマートフォンを操作しながらの運転だといえます。
運転中に、信号待ちなどで少しだけスマートフォンを操作する、そんな行為に身に覚えのある方がいるかもしれません。
そして、それが道路交通法違反であることも承知していながら少しだけなら、と行ってしまっている方が多いのも実情です。
スマートフォンや携帯電話を操作しながらの運転は、違反点数1点、反則金は普通免許で6,000円、大型免許で7,000円となります。
そして、このような行為が交通の流れを妨げ、事故を起こしてしまう原因になってしまうと、安全運転義務違反として違反点数はプラス2点、反則金も普通車は9,000円、大型車は12,000円が課せられます。
罰則があるということは、それだけ重大事故につながりやすいということなのですが、なぜ「ながら運転」は無くならないのでしょうか。
例えば、目的地までの道順を調べるのにスマートフォンはとても便利です。
初めての場所でも、ナビゲーションがあれば安心して行けるためスマートフォンのアプリなどを使用している方がいます。
しかし、画面に気を取られるのは大変危険です。
信号や歩行者、他の車の流れに対する注意がそれてしまうためです。
少しでも目を離すことによって重大な事故を発生する可能性があるため禁止されており、道交法によると運転中のカーナビの操作も同様に違反になります。
また、携帯電話が普及し始めたころから懸念されている問題行為が通話しながらの運転です。
これはハンズフリーならば通話しても良いのかというと、厳密にいうと良くはありません。
法律上は違反にはなりませんが、都道府県によっては条例で禁止しているところもあります。
多少の画面操作も加わる上、通話することによって運転に全く支障がないとはいえない状態にあるためです。
人間は完璧ではありません。
目からの情報、耳からの情報を総合して状況を判断しなければなりません。
車の運転にはかなりの集中力が必要ですから、耳から入る情報が少しでも遮られれば運転に影響が及ぶのは当然です。
これによって事故を引き起こす可能性が高いため、違反とされているのです。
安全運転の大切さ
2015年の新成人へのアンケートによると、普通自動車運転免許の保有率は、オートマ限定、マニュアル合計して57%ほどで、全回答者のうち「自分の車を持っている」のは13%、「購入する予定がある」、「購入する予定はないが自分の車がほしい」を合計すると61%にも上ります。
車は単なる移動手段としてではなく、運転することを趣味として楽しむ方もいらっしゃいます。
車に憧れを持つ方の中には免許を取得できる年齢になるとすぐに取ろうと考える方も多いでしょう。
運転免許を取ろうとしている方の多くは、自動車教習所に通います。
これから社会人になる学生の中には、学校の休みを利用して合宿免許で短期間のうちに免許を取りたいと考えている方もいるでしょう。
合宿免許では、運転の技術だけでなく、道路交通法や運転するにあたっての心構えも学びます。
短期間ですので、集中した状態でしっかりと学ぶことができるはずです。
毎日ニュースで流れる交通事故は、決して他人事ではありません。
運転するようになれば、自分自身が交通事故の加害者になる可能性もゼロではありません。
免許を取り立ての場合はしっかりと運転していても、慣れてくるにつれ気持ちが緩むこともあるかもしれません。
罰則があるから道路交通法を守る、というのではなく、自身の命、そして全ての道路利用者の命を守るために、安全運転をすることを心がけましょう。
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