
運転免許が取得できる年齢は何歳から何歳まで?国別の年齢制限は?

運転免許を取得するにあたっては年齢制限があります。国によって制限はまちまちとなっています。世界の運転免許取得事情はどうなっているのかを見てみましょう。
アメリカ・ヨーロッパ・アジア……何歳から運転免許を取得できるの?
まずはアメリカです。アメリカは州によって制限が異なるのが特徴です。多くの州が、16歳以上であれば運転免許取得可能とする法律を設けています。中には14歳で取得可能になる州もあります。しかし18歳になるまでは保護者の同伴が必要など、年齢以外の制約を設けられるところもあります。
アメリカと同じ英語圏であるイギリスについてはどうでしょうか。イギリスでは通常、二輪車は原付であれば16歳、それよりも排気量が多くなると17歳で免許取得可能となります。普通乗用車に関しては17歳から免許を得ることができます。
イギリス以外の欧州の事情について、ドイツを例に挙げてみましょう。ドイツでも、数年前までは普通乗用車の運転免許取得は18歳からとなっていました。しかし近年、17歳から取得できるように制度が改革されました。ただし17歳で免許を取得した場合、18歳になるまでは必ず車の助手席に同伴者を乗せなければならないという基準が加わっています。ここで言う同伴者にも制限があります。5年以上法に従って運転しており、かつ30歳以上である必要があるのです。
アジアでの運転免許取得事情も確認してみましょう。アジア圏では、免許取得のボーダーラインは18歳がオーソドックスとなっているようで、中国もこれに当てはまります。中国やタイ、韓国も18歳から運転免許を取得することが可能です。
日本における運転免許の取得可能年齢
世界の運転免許取得事情を確認してみましたが、ここで日本に立ち返ってみましょう。日本では、法律で細かく年齢制限が定められています。原動機付き自転車、いわゆる原付を運転できるようになる原付免許の取得は16歳から可能です。加えて小型、普通二輪車の免許も16歳から取得可能です。
一方で、大型二輪車の運転が可能になる大型二輪免許と、普通自動車の運転が可能になる普通免許の取得は18歳からと定められています。中型免許は20歳以上、また大型免許は21歳からとなります。
中型、大型に関しては、自衛官であれば19歳から手に入れることができます。
運転免許を取得する年齢に上限はあるの?
運転免許を手に入れることのできる年齢の上限はどうでしょうか。
基本的には、年齢によって手に入れることができなくなるということはありません。ただし、代わりに70歳以上の人は高齢者講習と教習を受ける必要があります。この講習と教習を通過することができなければ、免許を返納しなければなりません。また、通常自動車免許は5年ごとの更新を義務付けられていますが、70歳以上の人は3年ごとの免許更新を求められることになります。
世界的には、自動車免許取得に関して年齢上限を設けている国はほとんどありません。日本も例外ではありませんが、高齢者の自動車事故の増加により、ある年齢から取得ができなくなることが今後予想されます。現在ヨーロッパ各国も高齢者の運転に関して制限を設けようとする動きが活発になってきています。年齢以外にも、視力や聴力による身体的な制限、また仕事や生活などの時間的な制限もあるため、自動車免許は早い内に取得するのが得策であると考えられるでしょう。
おわりに
国によって、運転免許を取得できる年齢の基準には違いがあります。それには各国の社会事情や国民全体の意識・考え方が大きく関係していると言えるのではないでしょうか。
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