いっぱいありすぎて難しい!時代に合わせて変わる? – 道路標識の覚え方ポイント
免許を取得するには様々な標識を覚えなければなりません。道路標識は試験でよく出題されるものの、似たようなものが多く覚えにくいと感じる方が多いようです。特徴を掴んでいると、その場で忘れていてもどんな表示なのかぐらいは直ぐに判断が付くものです。
ここではどうしたら効率的に道路標識を覚えられるのか、道路標識の特性と、覚え方のポイントをご紹介します。
道路標識の特性:色使い
道路標識の覚え方は、まず標識の特性を知る事から始めましょう。
表記には特徴的な色使いがみられますが、それは赤色、青色、黄色、緑色などです。
この色使いにはそれぞれ意味があり、赤色は『規制標識』と言われるもので、危険や禁止事項などを意味しています。
赤色は人間にとっては警戒色で非常に目立つものです。
消防車や緊急車、それにパトカーのランプに使われていますので、これらの意味がお判りでしょう。
黄色は『警戒標識』と呼ばれているもので、赤色と同じく目立つ色です。
これは注意の引き付け警戒を促すもので、小学生の帽子やランドセルなどにも使われています。
また、青色は非常に目につきやすい色で『指示標識』や『案内標識』によく使われます。
特に白地と青色の組み合わせは非常に読み取りやすく、目につきやすいという特徴があります。
緑色は『高速道路標識』によく使われており、緑色は気持ちを落ちつかせ冷静な判断で見る事ができますので、非常階段にも使われています。
道路標識の特性:いろいろな形
前述の通り、標識の色はそれぞれの注意認識度がわかるような色使いになっていますが、標識の形もそれぞれ意味のある主張をしています。
標識の形には丸いもの、三角なもの、そして四角いものがありますが、四角い標識にも角度の違いでひし形に設置されているものや、高速道路や案内表示板のように大きなものから、一方通行標識のように小さな長四角の形と、様々な形があります。
これらの標識の形にも、それぞれ決まった意味合いの表示があり、見るだけですぐに認識できる形にしてあるのです。
まず丸い標識は見た目よりも大きく感じる為に、禁止や規制の表示に使われています。
『速度規制』や『駐停車禁止』『一方通行』など、よく見かける形でもあります。
三角の標識も『規制表示』ですが、少し規制の意味合いが違っており、『一時停止』や『徐行』などの標識に使われています。
四角の標識はおもに、青色や緑色の『案内表示』や『指示表示』に使われますが、これが黄色になりますと『警戒表示』に早変わりします。
この警戒表示は、標識にわかりやすく描かれている事が多く、動物の絵であれば動物の飛び出し注意、石が転がっている絵なら落石注意、矢印がうねっているのであれば、この先にカーブが多いと注意を促していますので、黄色の看板には特に注意が必要です。
また、この黄色の注意標識には変わったものがあり、牛やたぬき、ネコやクマ、リスなど様々な動物のイラストが見られます。
ポイントその1:自分の指を使って「標識の下の矢印」を理解する
標識の下についている矢印(補助標識)は、覚えにくいという人が多い記号の一つです。矢印の方向によって意味が全く違うため、運転中に間違えれば事故を起こしかねません。覚えにくいと感じるのは、矢印の起点がどこかを把握していないからです。それでは、指を使って簡単に判断する方法をご紹介します。
まず矢印は横向きになっているため、矢印の左端に左手の人差し指を置きます。左手を使うから左側に指を置くと覚えておくとよいでしょう。置いた指が矢印のしっぽの部分であれば、そこが起点、要するに「ここから」という意味です。指が矢印の頭の部分にあれば、そこは終点、要するに「ここまで」という意味です。
もし迷ってしまったら、左手の人差し指を矢印の左側に置いてみるとよいでしょう。
ポイントその2:規制標識は紛らわしいものが多い
似たようなマークが多い規制標識。曖昧に覚えていると違いが見極められず、試験においてひっかけ問題にひっかかってしまうかもしれません。
赤い丸の形をした標識は数も多く、斜線やバツ印、色やイラストによって意味が全く違います。学科試験に出てくるのはもちろんですが、免許取得後の運転でも覚えておかなければならない標識といえます。
駐車禁止・車両通行止めの標識は、判断を間違えやすいものです。見分けるためには、丸暗記するより記号の意味を理解した方が忘れにくくなるのではないでしょうか。
駐車禁止・車両通行止めの標識を見分けるポイントは、まず地の色を見極めることです。車両通行止めの標識は白地、駐車禁止の標識は青地ですが、「青地は白地に比べると規制がゆるい」と覚えておくと簡単です。青地の駐車禁止は「車を停めておくこと」を禁止しますが、白地の車両通行止めは「車が通ること」を禁止しています。
ポイントその3:人のイラストがある標識は、色と形で見分けよう
注意して運転するようドライバーに促す標識として、「警戒標識」というものがあります。学校・幼稚園・保育所などが近くにあることを注意喚起する標識などが代表的で、色は黄色でひし形をしています。
「規制標識」や「指示標識」の中にも、人が描かれたものがいくつかあります。これらは混同しやすく、間違えやすい標識として出題される頻度が高いものです。標識の形と色に注目して見分けるとよいでしょう。
歩行者専用を表示する標識は、青く丸い形で手をつないだ親子が描かれています。横断歩道の標識は、青いホームベース型の中に大人、もしくは子供が描かれています。
黄色でひし形のものは警戒標識、青色で丸いものは規制標識、青色で四角またはホームベース形のものは指示標識のため、色と形に注意しましょう。この決まりがわかれば、見た目が似ていても判別できるようになります。
道路標識の豆知識
道路標識に使われる特殊な書体に「公団ゴシック」というものがあります。これは特に高速道路などでよく見かける『案内表示板』の地名の名称などによく使われている文字です。
この公団ゴシックは1963年から使われており、ある意味馴染み深い文字とも言えますが、当用漢字には無い文字が使われています。具体的には省略文字と言われるもので、複雑な漢字などは省略された漢字が使われています。漢字の細かい部分を計略化したり、画数をわざと減らしているのですが、通常の漢字を使ってしまうと、輪郭がぼやけてしまう為に、漢字を認識できないという現象が起こります。
公団ゴシックは、画数が少ない為に遠くから見てもぼけずにくっきりと漢字を認識できるので、こうして長い間使われ続けてきたのです。
標識は変更される?!
実は道路標識も時代に合わせて変わっているのです。いつものように道路を通行している際に、『あれ?標識が変わってないかな』と思ったことは無いでしょうか。
これは都道府県や国が行っているもので、よほどの大きな変更でない限りは、大々的に通知する事もありませんので、こうした現象が起こります。特に文字の大きさや書体が変わる事も多く、こうした標識はいつの間にか自然に認知されて行きますので気が付かない事も多くなります。
こうした標識の設置は、都道府県の公安委員会が設置するもので、国道など国が管轄するものは国土交通省や都道府県などが道路管理者として設置しています。
また時代にそぐわなくなった蒸気機関車の表示も電車に変更されています。
最近はオリンピックに向けて、外国人でも理解できるように英語の表示を増やし、「とまれ」などの標識も英語表記にしようという動きがあります。
おわりに
間違いやすい道路標識を覚えるためのコツをご紹介しました。もちろんここで紹介した以外にも標識はたくさんあるため、暗記は必要不可欠です。ただし、丸暗記をするよりも自分なりに法則を見つけていく方がより覚えやすくなります。
標識は生活に必要な記号の一つです。試験のためだけでなく、当然実生活でも役立つことは間違いありません。一夜漬けで丸暗記するのではなく、長期記憶できるよう努力してみましょう。
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