フォークリフト免許は何歳から取得できる?免許の種類や取得費用・取得の流れについても解説

フォークリフトは、倉庫内作業や物流作業には欠かせない存在です。物流や製造などの業界で働いていたり、それらの業界への転職を考えていたりする方の中には、これからフォークリフトの免許を取得しようと検討されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、自動車の普通免許とは違い、フォークリフト免許の存在は馴染みの薄いものです。そこでこのコラムでは、フォークリフト免許とはどのようなものなのか、資格取得が可能になる年齢の条件や活躍できる業種、フォークリフト免許の種類、取得費用の相場や流れについても解説します。
フォークリフト免許とはどんな資格?
フォークリフト免許は、正式には「フォークリフト運転技能講習修了証」と呼ばれ、フォークリフトを運転するために必要不可欠な資格です。フォークリフトは、倉庫や工場などで重い荷物を効率的に運ぶために欠かせない特殊な車両ですが、その操作には専門的な知識と技能が求められます。免許(「フォークリフト運転技能講習修了証」)を取得することで、安全かつ確実にフォークリフトを操作できることを証明し、職場での活躍の場を広げることができます。
フォークリフト免許は何歳から取得できる?
フォークリフトを業務として運転できるのは、原則18歳以上からです。18歳未満(年少者)は、労働基準法第62条および年少者労働基準規則に基づく危険有害業務の就業制限により、フォークリフトの運転業務に就かせることはできません。
なお、最大荷重1t以上のフォークリフト運転業務に就くには、労働安全衛生法に基づくフォークリフト運転技能講習の修了が必要です。多くの講習機関でも受講条件を「満18歳以上」としているため、実質的に18歳未満は受講が難しい場合がほとんどです。
高校生はフォークリフトの運転業務に就ける?
「高校生かどうか」ではなく、「18歳以上かどうか」が判断の基準です。18歳以上の高校生であれば年齢による就業制限はクリアできますが、業務として運転するには技能講習の受講・修了が別途必要であり、各講習機関の受講条件の確認も必要です。一方、18歳未満の高校生は就業制限の対象となるため、仕事としてフォークリフトを運転することはできません。
フォークリフト免許があると活躍できる業種
フォークリフト免許は、物流や製造業を中心に、幅広い業種で必要とされます。具体的には、倉庫業、製造業、建設業、物流業、小売業などで活躍の場があります。
倉庫内での商品の入出庫、工場内での原材料や製品の運搬、建設現場での資材の積み下ろし、トラックへの荷物の積み込みなど、フォークリフトが活躍するシーンは多岐にわたります。特に、eコマースの普及に伴い、物流倉庫での需要は増加傾向にあり、フォークリフト免許を持つ人材はますます求められています。
フォークリフト免許を取得することで、活躍できる仕事の幅が広がり、キャリアアップや転職にも有利に働くでしょう。
フォークリフト免許の種類
フォークリフト免許には、大きく分けて2つの種類があります。それぞれ運転できるフォークリフトの種類や運転できる場所が異なるため、自分の目的に合った免許を取得する必要があります。
フォークリフト運転特別教育
1トン未満のフォークリフトを運転するための資格です。公道での運転はできず、事業所内でのみ運転が可能です。比較的軽量な荷物を扱う小規模な事業所や店舗などで活躍できます。
フォークリフト運転技能講習
主に1トン以上のフォークリフトを運転するための資格です。重量物を取り扱う大規模な倉庫や工場、建設現場などで活躍できます。「小型特殊免許」「大型特殊自動車免許」など、適切な自動車運転免許を持っていれば公道での運転も可能となるため、フォークリフトを使って荷物を運搬する業務にも従事できます。
免許取得後に運転できる主なフォークリフトの種類

フォークリフトには、用途や作業環境に合わせて様々な種類が存在します。それぞれの特徴を理解することで、適切なフォークリフトを選び、安全かつ効率的に作業を行うことができます。ここでは代表的なフォークリフトをいくつかご紹介します。
カウンタバランスフォークリフト
最も一般的なタイプのフォークリフトで、倉庫や工場など、広々とした場所で活躍します。後部にカウンターウェイト(車体のバランスを保つための重い鉄の部品)を搭載しており、荷物を持ち上げた際のバランスを保つことができます。小回りが利き、操作性が高いのが特徴で、初心者でも比較的扱いやすいでしょう。
リーチフォークリフト
フォーク部分を前後に動かすことができるため、狭い通路での作業に適しています。高い場所にある荷物にも届くため、倉庫の高層ラックでの作業に重宝されます。立ったままの状態で運転するもので、操作にはある程度の熟練が必要となります。
サイドフォークリフト
フォークが側面に配置されているため、長い荷物の運搬に適しています。木材やパイプなどの長尺物を扱う現場でよく見かけられます。
オーダーピッキングトラック
荷役装置と一緒に運転台が上下に動く設計になっており、高層ラックでのピッキング作業に特化したフォークリフトです。効率的に商品を選び出すことができますが、操作には注意が必要です。
ウォーキーフォークリフト
運転席がなく、人が歩いて操作するタイプのフォークリフトです。小規模な倉庫や店舗での作業に適しており、小回りが利くのが特徴です。
マルチディレクショナルフォークリフト
前後左右、全方位に進むことができるフォークリフトです。旋回する必要がないので、一般的なフォークリフトと比べ、汎用性の高さが特徴です。
フォークリフト免許取得費用の相場はどれくらい?
フォークリフト免許を取得するための講習料金は、他の運転免許と比較すると大幅に安く設定されています。普通免許取得までの費用相場が30万円前後なのに対し、フォークリフト免許取得の費用相場は3〜4万円程度です。高くても6万円台、大型特殊免許、普通車免許などを所持していれば、1万円台のプランもあり、かなりリーズナブルです。
所持している免許によってフォークリフト免許取得費用がお得に!
所持している運転免許の種類により割引額は異なりますが、フォークリフト免許を取得する際に特定の車種の運転免許を持っていると取得費用が安くなります。
大型特殊免許や大型・普通自動車免許等を持っている場合は、元々の料金が安い場合でも1万円程度、少し高めの料金設定の場合2万5,000円も講習料金が安くなる場合があります。また、費用面でお得になるだけでなく、講習期間が大幅に短縮できるのもメリットです。
もし大型特殊免許等の取得予定があれば、フォークリフト免許を取得する前にまずそちらを取得することをおすすめします。余裕があれば、大型特殊免許等とフォークリフト免許を同時に取得できる「セットプラン」を検討するのもよいでしょう。
教育訓練給付金制度を利用してフォークリフト免許取得費用をお得に!
「教育訓練給付制度」とは、労働者のキャリア形成や雇用の安定、そして離職者の再就職を促すことを目的とした雇用保険の給付制度です。この制度を初めて利用する方の場合は、雇用保険への加入期間が1年以上あれば給付金を受け取ることができます。(これまでに給付金を受け取ったことのある方の場合は、雇用保険への加入期間が3年以上で、前回の給付金受給から3年以上経過している必要があります。)
なお、フォークリフト免許取得が含まれる「一般教育訓練」では受け取れる給付金の額は受講料の20パーセントと定められており、フォークリフト免許の取得費用相場は3〜4万円のため、6〜8千円前後の給付金を受け取ることが可能です。ただし、給付金の額が4千円を下回る場合(受講料が2万円以下)は支給されないため、注意しましょう。
免許取得までの流れ
自動車学校でフォークリフト免許を取得するまでの流れは、以下の通りです。
受講申し込みをする
まずは、フォークリフト運転技能講習を実施しているところを探して申し込みましょう。講習を行っている場所は、都道府県労働局長登録教習機関となります。フォークリフト講習を扱っている自動車教習所や、重機専門の教習所などさまざまです。
教習所によっても異なりますが、受付時には運転免許証・住民票・証明写真サイズの顔写真2枚・受講料などが必要となります。また、一部の講習が免除になる免許を持っている方は、その資格を証明するために免許を持参する必要があります。対象となる資格は事業者に確認しましょう。
講習を受ける
フォークリフト免許の講習にかかる時間は、一切免除がない場合は35時間です。5日間程度講習を受ける必要があります。教習所によっては、2週にわたって土日のみ4日間の講習を行っている場合や、数は少ないですが、フォークリフトの合宿免許プランを用意している場合もあります。都合に応じて受講しましょう。
学科講習の内容
フォークリフトの装置や仕組み、定義などの学科講習を行います。また、力学や法令についても学びます。講習で学んだあと、学科試験を受けます。学科試験は筆記試験で、フォークリフトの運転に関する基礎知識、安全に対する知識を問います。合格すればその日の講習は終了、不合格なら補習となります。
実技講習の内容
実技講習は、実車を見ながら点検や乗車の仕方を学び、その後実際に乗車します。試験コースを運転し、実践的な技術を学びます。教官に見てもらいながら、それぞれ実車訓練を行います。使用するフォークリフトの種類はカウンターフォークリフトの場合が多いです。
修了試験を受ける
最終日は朝から実車訓練があり、夕方に実技試験が実施されます。試験の際は、まず乗車前に指差し点検を行います。点検を終えたら手を挙げて試験開始となりますが、指差し点検から手を挙げるまでには制限時間があります。この時間を超過してしまうと減点となってしまうため、時間内にスムーズに点検を終えるよう心がけましょう。
点検後、乗車して発車前の準備や安全確認を行ったあとは、試験コースを走行します。試験コースでは走行テクニックや貨物運搬テクニックが採点され、試験の合否が決まります。
免許証(修了証)の取得
試験に合格すると、晴れて免許証(修了証)が交付されます。これで、フォークリフトを運転することができます。免許証は大切に保管し、運転時には必ず携帯しましょう。
フォークリフト免許を合宿免許で取得することはできる?
フォークリフト講習を合宿形式で提供している教習所は非常に限られているため、希望する場合は必ず詳細を確認することをおすすめします。また、フォークリフト単体での合宿を行っている教習所は少なく、他車種とのセット教習となる場合がほとんどであるため、注意しましょう。
フォークリフト免許取得に関するよくある質問
Q:フォークリフトを無免許で運転するとどうなる?
フォークリフトを運転するには、労働安全衛生法によりフォークリフト免許(「フォークリフト運転技能講習修了証」)が必ず必要です。
無免許で運転した場合、運転者には「6か月以下の懲役または50万円以下の罰金」が科せられる可能性があります。また、運転者だけでなく、無免許運転をさせた事業者(会社)も処罰の対象となります。
万が一事故を起こした場合はさらに重い責任を問われるため、必ず免許を取得してから運転しましょう。
Q:フォークリフト免許を取得できる場所は?
都道府県労働局長登録教習機関や、一部の企業などが実施している講習を受講することで取得できます。お住まいの地域で講習を実施している機関をインターネットや電話帳などで調べてみましょう。教習機関によって、講習日程や費用、設備などが異なるため、比較検討してから選ぶことをおすすめします。
Q:フォークリフト免許取得の難易度と合格率は?
フォークリフト免許取得の難易度は、他の運転免許と比較すると、それほど高くありません。学科試験と実技試験がありますが、講習内容をしっかりと理解し、練習を重ねていれば、ほとんどの方が合格できます。合格率は、教習機関によって異なりますが、おおむね90%以上とされています。
Q:フォークリフト免許で公道は走れる?
フォークリフトの運転資格に加えて、適切な自動車運転免許を取得している必要があります。ただし、走行には制限があり、最高速度は15km/h、走行可能な道路は、道路標識等により通行が禁止されている道路などを除く道路とされています。また、荷物を積載している場合は、荷崩れ防止措置を講じる必要があります。公道を走行する際には、交通ルールを遵守し、安全運転を心がけましょう。
おわりに

この記事では、フォークリフト免許について、そもそもフォークリフト免許とはどのようなものなのか、取得可能な年齢や免許の種類、活躍できる業種、取得費用の相場・流れなどについてご紹介してきました。
フォークリフト免許の取得は、普通自動車免許取得に比べると費用も日程も少ないため、倉庫内作業や物流作業を行う業種・職種に就きたいと考えているのであれば、比較的手軽に取得できるためおすすめです。もしフォークリフトで公道を走行する場合は大型特殊免許や小型特殊免許が必要ですが、これらの免許も持っていれば、選べる職種の幅がさらに広がるでしょう。
フォークリフトと大型・小型特殊免許、ぜひ合わせて取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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