合宿免許卒業までの期間はどれぐらい？最短と最長を徹底解説

合宿免許の大きな魅力のひとつが短期間で必要な教習を受けられる点です。参加者の中には、可能な限り短い期間で免許を取得したいと考えている方が少なくありません。短期間で取得することを重視したスケジュールを組んでいるスクールであれば、普通AT車なら最短14日、普通MT車なら最短16日で卒業することも可能です。ただし、この日数での卒業は教習の過程で実施されるすべての試験・検定に一発合格できた場合のみ可能となるため、実際には3週間程度の日数を要すると考えておくとよいでしょう。

一方、合宿免許では習熟度が低いと試験・検定に合格できないことから、教習で学んだことが身につかない限り卒業できないことも覚えておかなければなりません。試験・検定が不合格となれば、合宿期間は必然的に延長されます。10代から20代の方であれば、卒業まで保証してくれる教習所が多いのも事実ですが、基本的に入校から1か月を目安に、その期間を過ぎると一時帰宅していただき、学習後、再入校となる場合がほとんどです。

また、保証内容に制限のある場合は、合宿日数が保証期間を過ぎると宿泊料などの追加料金が発生することもありますので、費用を節約する目的で合宿免許を選ぶ場合であっても、できるだけ短期間で卒業することを目標とする必要があります。特に、仮免学科試験は、3回落としてしまうと一時帰宅し、地元の免許センターで試験を受け、合格後に再入校となる教習所がほとんどです。

以上のように、合宿免許の所要日数は個人の習熟度によって異なります。寝坊をして授業を受けられなかったり、試験を落としてしまうと日程が延びるので、心配な方は余裕を持ったスケジュールを組むことをお薦めします。最短所要日数に関してはスクールや地域によって異なるので注意が必要です。例えば、参加者が多くなる2月から3月ごろは教習スケジュールに余裕がなくなることも珍しくなく、場合によってはMT車で20日以上の日程が組まれている教習所もあるので、予約時に確認が必要です。

また、合宿免許ではすべての教習を終えたあとに実施される卒業検定に合格することで初めて卒業となりますが、卒業と同時に運転免許が交付されるわけではないことも覚えておかなければなりません。合宿免許で卒業後に交付されるのはあくまでも卒業証明書のみであり、運転免許を取得するためにはこの卒業証明書の取得が受検条件として設定されている適性検査と本試験に合格しなければならないのです。

これらの検査と試験は住民登録をしている都道府県の運転免許試験場（運転免許センター）で受けることとなるため、合宿をしたスクールで受けられるわけではないということも覚えておく必要があります。したがって、運転免許の取得を最終的な目的とした場合、合宿免許を利用した免許の取得には上述した目安以上の日数がかかることも覚えておかなければなりません。以上のように合宿免許の所要日数はさまざまな条件によって変化するため、進学や就職などに先駆けて免許を取得する場合、万が一のケースに備えてスケジュールに余裕をもって参加するのがおすすめです。

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